数字1048576の意味と解説
1981年に発売されたIBM PCのCPU「8088」は、20本のアドレス線しか持たなかった。2²⁰=1,048,576——これがそのまま『扱えるメモリは1MBまで』という制約になり、後にPC史に名を残す『640KBの壁』を生んだ。IBM PCは1,048,576バイトのうち640KB(655,360バイト)をプログラム実行用に、残る384KB(393,216バイト)をBIOSやビデオメモリなどのシステム領域に割り当てる設計を採用したのである。
数学的な性質・豆知識
1048576は2を20回掛け合わせた2²⁰。1981年に発売されたIBM PCのCPU『8088』は20本のアドレス線しか持たず、扱えるメモリの上限はちょうど2²⁰=1,048,576バイト(1MB)に制限されていた。IBM PCはこの1MBのうち640KB(655,360バイト)をプログラム実行用の『コンベンショナルメモリ』、残り384KB(393,216バイト)をBIOSやビデオメモリなどのシステム領域として割り当て、640KB+384KB=1,048,576バイトでぴったり1MBを使い切る設計を採用した。これが後に『640KBの壁』としてPC史に名を残す制約になった。1998年には国際電気標準会議(IEC)がこの2進数由来の1,048,576バイトを『1メビバイト(MiB)』と正式に呼び分け、SI単位系の『1メガバイト=1,000,000バイト』との混同を解消した(IEC 60027-2の改正)。この辞典にある65536(2¹⁶)のページで触れた『Excel 2007の最大行数』も、実はこの2²⁰=1,048,576行である。ちなみにフロッピーディスクの『1.44MB』はさらにややこしく、512バイト×18セクタ×80トラック×2面=1,474,560バイトという、10進と2進が混ざった変則的な単位(1.44×1024×1000)で表記されていた。
縁起・風水・吉凶
伝統的な吉凶の対象ではなく、2²⁰という『コンピュータの世界に繰り返し現れる基準値』として知られる数字です。
1,048,576(2²⁰)は、8088 CPUの20本のアドレス線が生んだ『1MBの壁』のもとになった数です。この辞典にある1024(2¹⁰)・65536(2¹⁶)・4294967295(2³²−1)と並ぶ、2の累乗がコンピュータの歴史に刻んだ境界線のひとつです。
よくある質問
Q. なぜIBM PCは1MBしかメモリを扱えなかったのですか?
A. IBM PC(1981年発売)が採用したCPU「8088」のアドレス線は20本しかなく、2²⁰=1,048,576バイト(1MB)までしかメモリ番地を指定できませんでした。IBM PCはこの1MBのうち640KB(655,360バイト)をプログラム実行用の『コンベンショナルメモリ』とし、残る384KB(393,216バイト)をBIOS ROMやビデオメモリなどのシステム領域に割り当てました。640KB+384KB=1,048,576バイトで、ちょうど1MBを使い切る設計です。この制約は後に『640KBの壁』としてPC史に名を残しました。
Q. 『1MB=1,048,576バイト』と『1MB=1,000,000バイト』はどちらが正しいのですか?
A. コンピュータの世界では、2¹⁰=1024を基準にする慣習的な『1MB=1,048,576バイト』という使い方と、SI単位系に基づく『1MB=1,000,000バイト』という使い方が長らく混在していました。1998年、国際電気標準会議(IEC)が2進数の単位に『メビ(Mi)』という接頭辞を導入し、2²⁰=1,048,576バイトを指す場合は正式に『1メビバイト(MiB)』と呼ぶことを定めました(IEC 60027-2の改正)。
出典・参考
公開日: 2026-08-08