数字1916の意味と解説
1916年6月22日、アインシュタインはプロイセン科学アカデミーで論文『Näherungsweise Integration der Feldgleichungen der Gravitation(重力場方程式の近似的積分)』を発表し、一般相対性理論(この辞典の1915エントリーの主題)から重力波の存在を初めて理論的に導いた。ただしこの論文には場の方程式の項を取り違えるという計算上の誤りがあり、実在する波の種類について不正確な結論を導いていた。この誤りは1918年発表の別論文『Über Gravitationswellen(重力波について)』で訂正され、後の重力波研究の基礎となる四重極公式が示された——この辞典の2016エントリーが扱う、LIGOによる重力波の直接検出発表(2016年2月11日)へとつながる、理論上の出発点だ。
数学的な性質・豆知識
1916を素因数分解すると2²×479となり、479は素数である。約数は6個(1,2,4,479,958,1916)、真の約数の和は1444で自分自身に届かない不足数だ。数としての性質に加え、1916年6月22日はアインシュタインが重力波の存在を初めて理論的に導いた論文『Näherungsweise Integration der Feldgleichungen der Gravitation』を発表した日として知られる。この辞典の1915(一般相対性理論の場の方程式完成)エントリーとは別の論文であり、当初は場の方程式の項を取り違える計算ミスによって不正確な結論を導いていたが、1918年の訂正論文、さらに1922年のエディントンによる再訂正を経て、現在知られる重力波理論の形が整った。この辞典の2016(LIGOによる重力波の直接検出発表)エントリーは『予言からちょうど100年後』と表現するが、1916年6月22日から2016年2月11日までは厳密には約99年8か月であり、この機会に検証すると『ちょうど100年』はやや近似的な表現だと分かる。桁の和は1+9+1+6=17で、さらに1+7=8に還元される。
縁起・風水・吉凶
伝統的な吉凶の対象ではなく、アルベルト・アインシュタインが重力波の存在を理論的に導いた論文を発表した年として、科学史に刻まれる数字です。
1916年6月22日、アインシュタインはプロイセン科学アカデミーで論文を発表し、一般相対性理論(この辞典の1915エントリー)から重力波の存在を初めて理論的に導いた。この論文には計算上の誤りがあり、1918年の訂正論文、さらに1922年のエディントンによる再訂正を経て、ようやく正確な理論として確立された。この辞典の2016エントリーが扱うLIGOによる重力波の直接検出発表は、この1916年の理論的予言から約99年8か月後の出来事であり、しばしば『ちょうど100年後』と語られるが、これは厳密な日数計算ではなく分かりやすさを優先した近似的な表現である。
よくある質問
Q. 1916年の論文にはどんな誤りがあったのですか?
A. アインシュタインは場の方程式を近似的に解く過程で、本来とは異なる項(γμνの代わりにγ'μν)を掛けてしまう計算ミスを犯しました。この誤りにより、縦波・横波・『第3種』という3種類の波が存在し、特定の座標条件下では『第3種』の波だけがエネルギーを運ぶという不正確な結論を導いていました。1917年にグンナー・ノルドストローム、1918年にエルヴィン・シュレーディンガーがこの問題を指摘し、アインシュタインは同年発表の別論文で、実際にエネルギーを運ぶのは横波だけであると訂正しました。
Q. 1918年の訂正論文にも誤りがあったというのは本当ですか?
A. 本当です。1918年の訂正論文『Über Gravitationswellen』でアインシュタインは、重力波によるエネルギー損失を表す『四重極公式』を導きましたが、この式自体にも係数の計算ミスがありました。1922年、アーサー・エディントンがこの誤りを指摘し、正しい係数(16/5ではなく32/5)を示しています。重力波の理論は、アインシュタイン自身による複数回の訂正を経て確立されていったのです。
Q. 2016年の重力波検出は、本当に1916年の予言から『ちょうど100年』なのですか?
A. この辞典の2016エントリーは『予言からちょうど100年後』と表現していますが、厳密には近似的な表現です。1916年6月22日の論文発表から2016年2月11日のLIGO発表までは実際には約99年8か月であり、実際の観測日(2015年9月14日)を基準にすればさらに短くなります。LIGO自身の公式プレスリリースも1916年の論文を名指しせず、『1915年の一般相対性理論からおよそ100年』という表現にとどめています。『ちょうど100年』は分かりやすい語呂として広く使われる表現ですが、厳密な日数計算ではない点には留意が必要です。
Q. アインシュタイン自身は重力波の存在について終始確信していたのですか?
A. いいえ。1936年、アインシュタインはネイサン・ローゼンとの共著論文『重力波は存在するか?』をPhysical Review誌に投稿し、当初は重力波が物理的実在ではないという結論を主張していました。匿名の査読者(後にハワード・ロバートソンと判明)がその結論の誤りを指摘したところ、査読という制度に不慣れだったアインシュタインは強く抗議して論文を撤回してしまいます。その後、結論を『重力波は存在する』へと修正し、Journal of the Franklin Institute誌(1937年)に『重力波について』として発表し直しました。理論の完成までには、このような紆余曲折もあったのです。
出典・参考
公開日: 2026-08-26