数字30の意味と解説
昔の新聞記者は原稿の最後に必ず「-30-」と書き添えて「これで記事は終わり」と伝えていました。英語圏のジャーナリズムに今も残るこの伝統的な符丁ですが、実はその起源は正確にはわかっていません。
数学的な性質・豆知識
30は最初の3つの素数2・3・5の積(2×3×5=30)であり、「素数の積」という意味で最も基本的な合成数のひとつです。正12面体と正20面体は双対多面体ですが、どちらも辺の数は30本。つまり30は「プラトン立体の中で最も辺が多い正多面体の辺数」です。また、30以下の素数は2,3,5,7,11,13,17,19,23,29の10個あり、30は「10個目の素数(29)の直後」という位置にあります。
縁起・風水・吉凶
「裏切りの代価」と「人生の節目」という両極を持つ、重みのある数字です。
「三十にして立つ」——孔子は論語で30歳を自立の年齢と定めました。日本でも30歳は仕事・結婚・自己確立など人生の重要な節目として強く意識される年齢です。また4月・6月・9月・11月は30日で終わる「小の月」であり、30は月の周期(約29.5日)にも近い数字です。
聖書においてユダ・イスカリオテがイエスを売った報酬は「銀貨30枚」(マタイ26:15)。この逸話から「30」は裏切りや後悔の象徴として西洋文化に刻まれています。一方でイエス自身が公の活動を始めたのも30歳とされており、「30歳は人生の新たな章の始まり」という象徴でもあります。
よくある質問
Q. 「-30-」の起源として、どんな説がありますか?
A. 最も有力なのは、南北戦争時代の電信短縮記号「92コード」に由来し、AP通信が採用した「フィリップス・コード」を通じて新聞業界に広まったという説です。もう一つの説は、手書き原稿の時代に文末を「X」、段落末を「XX」、記事末を「XXX」(ローマ数字で30)と記していた習慣が数字の「30」に変化したというものです。正確な起源は公式には不明とされています。
Q. 「-30-」は今でも使われていますか?
A. 電信やタイプライターの時代ほど一般的ではありませんが、プレスリリースの末尾に「-30-」や「###」を添える伝統は今も一部の英語圏メディア・広報業界に残っています。日本語のジャーナリズムに直接対応する慣習はありませんが、「以上」という締めの言葉が近い役割を果たしています。
出典・参考
公開日: 2026-05-14